音楽好きなおばさんが元プロドラマーに教えてもらいながら初めてドラムを叩いてみた
昔ドラムのプロだった友だちが出来た。普通にCDデビューしていたらしく、生配信でドラムを叩いているところが超カッケーだったので、生で叩いているところを見てみたい!と騒ぎ倒した。すると、あっさりオッケーが出た。「今度スタジオ入るから見においでよ!」自己主張大事。
行くよね。そんなん行くよね。絶対楽しい。
当日、すげぇ量の機材を持った友だちと合流。そんなバカでかい荷物をどうやってバイクに乗せてきたのか。引力とかで重力とかの関係で事故らなくてよかった。ホントにバンドマンは荷物が多い。どうにかできたらいいのに。
それにしても鑑賞オンリーな音楽好きのみなさんは近くでドラムを見たことがあるだろうか。小さいライブハウスの最前列で見ても3メートルは距離があるんじゃないだろうか。だから今回は経験として近くで見てみたかったんだけれど、想像してたより近かった。なんと1メートルでドラムの爆音を聴くことになった。
音、でけええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!
気を使っていただいて耳栓を買ってきてくれていたんだけれど、生の音が聴きたくて我慢。
やっぱり、音、でけええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!
しかし、おばさんは学生時代から大きい音で毎日音楽を聴いていたし、ライブにも通っていたし、爆音だからこそ楽しいってことを知っている。耳栓全然いらなかった(後日うるさい都会で使いました、ありがとう友よ)。
タブレットから音楽をかけて、それに合わせてドラムを叩く。そして踊るわたし。なんてカオスな状況。でもすごく、いい。そこに余計な感情はいらなくて、楽しいっていう気持ちだけがあればいい。
どっかの部族みたいにリズムをとっていたら、「叩いてみる?」と言ってもらえたので、プルプル恐怖におびえながらスティックを握らせてもらう。ひえぇ、どう持っていいのかすらわからん。
でもそこはやっぱりプロのドラマーさんで、きちんと教えてくれた。教室開いてただけあって教えるのも上手。上手だけど…
先生!全身バラバラの動きって、すごく難しいです!
ピアノを昔弾いていたことがあって、右手左手右足の動きがすべて違うのには慣れていたはずなのに、もう無理。バスドラ叩けない。音鳴らない。右足パンパンで一曲叩き終わる体力すらない。助けて、誰か助けて。
4時間スタジオの予約を取ったんだけれど、1時間くらいわたしのドラム処女で時間を奪ってしまった。ごめんよ。
しかし、助けて助けてと思ってたわりには、また叩いてみたいなと思ってしまう。それが楽器の魔法なんだろうな。音楽は魔法だ。いつか覚める。それでもまた見たいと思ってしまう夢。
どうやらまた誘ってもらえそうなので、その夢に、また溺れられる。楽しみ。